受験戦法 ★ 鶴翼の陣

鶴翼の陣(かくよくのじん)とは、鶴が翼をひろげたような形で敵を包み込んで殲滅(せんめつ)するのに適した陣形である。

 

 

入試では、すべての問題を余すところなく解答し、満点を取りにいく戦法と言える。

 

上位校を目指す生徒はこの戦法をとるのが普通だろう。

 

 

鶴翼の陣が功を奏すと、合格に大きく近づくことは間違いない。

ただ、鶴翼の陣は戦力を広範に分散させるものであるから、十分な戦力が必要となる。十分な戦力がないのに、この陣形をとると、脆(もろ)くも崩れ去ることになりかねない。

歴史上、三方ヶ原の戦いで鶴翼の陣をしいた徳川家康は武田信玄に惨敗(ざんぱい)している。

 

また、関ヶ原の戦いでは石田三成〔西軍〕が鶴翼の陣をしいて徳川家康〔東軍〕に敗れ去った。

 

 

入試で十分な実力を持たない者がこの戦法をとった場合、難問につまずいて時間配分を狂わされ、本来の力を発揮できないおそれがある。

 

一概に戦法と言っても、多種多様である。

 

大事なことは、自分に適した戦法は何であるかを見極め、状況に応じて使い分けることである。

 

 

例えば、苦手科目の難問に対しては捨て問戦法、得意科目には鶴翼の陣、気持ちは背水の陣というように。

入試においては、学力以外に、テクニックも大事、戦法も大事、見極め・かけひきも大事。

それと、もう一つ大事なことがある。

それは、己を信じて戦うこと。己を信じられない者に勝利の女神が舞い降りることはない。