積小為大「小を積んで大と為すのが成功への原点」

皆さんこんにちは!ようこそいらっしゃいました。(^^♪じめじめした梅雨の真っただ中ですが、間違いなく夏に一歩一歩近づいています。本格的な夏の到来の前に、勝負の夏休みに向けて、少しでもモチベーションを向上してもらえるように、今回も今日の面談からの話題をお届けいたします。

東進では、グループ面談のほかにも担任や担任助手が生徒と1対1で話す機会を多く設けています。勉強や生活習慣に踏み込んだ話などを聞き、生徒一人ひとりに合ったアドバイスが出来るように心がけています。今日は、二宮尊徳の格言を引用してお話いたしました。

積小為大「小を積んで大と為すのが成功への原点」

積小為大「せきしょういだい」と読みます。千里の道も一歩から始まり、一株ずつの田植えがあって、豊穣の収穫があるのです。すべては一から始まり、その積み重ねで大きな事業が達成できるのです。苦難のなかでも希望を捨てず、小を積み重ねることで大きな成果を得ることを、この夏休みに自ら体験し、「積小為大」の心理を発見してもらいたいと切望いたします。

「陶芸家、河井寛次郎の言葉に『過去が咲いている今、未来の蕾で一杯な今』というものがあります。

 

今の自分は過去の自分の積み重ねであり、未来の自分は今の自分の積み重ねだということでもあります」

 

「昨日と今日、今日と明日の自分を比べれば、そこに違いがあるのかどうか明確には分かりませんが、少なくとも今日、本を1ページ読んだとすれば、昨日の自分と今日の自分との間にわずかであれ違いが生じます。」

特に、学問というものは、世の中から必要とされるものを、正義と道徳心に従い使命感をもって取り組み、それを長く続けて初めて形になるものだと思います。

その本が低俗な本か高尚な本かで、違いの質が異なりますが、本に例えるなら今の自分はその1ページの差の積み重ねというわけです。

 

もう一度確認しますね。

 

積小為大は二宮尊徳が後世に残した言葉だといわれています。

「小さなものを積み重ねないと、大きな事を為すことができませんよ。だから、大きな志があったとしても、いきなり大きな事を為そうとしちゃだめなんだ!毎日の積み重ねが大切だよ」 ← このような意味が込められているんですよ。

プロフェッショナルになればなるほど、小さなことを大切にしています。と言うより、小さなことに対しても全力を尽くし、それを長年積み重ねられる人がプロフェッショナルになると言ったほうがよいかもしれません。メジャーリーグのイチロー選手、経営の神様と言われた松下幸之助さん、江戸時代の二宮尊徳など、偉業を成し遂げたこれらの人々は、「小さなことをおろそかにしないことが成功への道」と説いています。


話が変わりますが、本の1ページの積み重ねという話題が出ました。

そこで、本ネタで今日のブログを締めくくりたいと思います。

 

学生の時、胸を熱くしながら読みふけった 古川薫 『高杉晋作―わが風雲の詩』  (文春文庫) の内容から、勉強と部活にに明け暮れて、家に帰ってから「くたくた」になってしまい、勉強するモチベーションが出ない悩み多きキミに元気になってもらいたいために勇気が湧く彼の生き様を紹介しよう。

 

皆さん、幕末の風雲児 高杉晋作の名前くらいは知っていると思います。そうです、奇兵隊を創設して強大な江戸幕府と対峙した英傑です。

『 おもしろきこともなき世をおもしろく 』

人生を終えるまさにその時に、尊王攘夷の志士「高杉晋作」は冒頭の言葉を残しました。

 

高杉晋作は、かの有名な松下村塾で広く学問を修め、将来有望な逸材として、「松下村塾四天王」の一人に数えられる。そんな、師匠の吉田松陰と、弟子の高杉晋作の活躍が、余すことなく、圧倒的な圧力で持って描き出されている司馬遼太郎の『世に潜む日々』(全6刊)も是非とも読破して欲しい一冊です。

 

一度きりの人生、つまらない世の中でも自分の力で面白くしていこう、自分の力で変えてみせよう、、、と、爽快なポジティブさ。

勉強に明け暮れ悩み多き高校生のキミたちもこういったスピリットを持って欲しいものである。

『 すみなすものは心なりけり 』

また、『 おもしろきこともなき世をおもしろく 』の下の句には、看病をしていた女流歌人・野村望東尼が、『 すみなすものは心なりけり 』と続けたと言われます。

 

まさしくその人生がつまらなくなるか面白くなるかは、すべて自分の心次第ということです。

 

そんな高杉晋作にいつも振り回されていたのが、幼なじみであり弟分の伊藤俊輔。たくさんの盟友が幕末で亡くなっていくなか、彼は明治に入っても生き残り、後の初代内閣総理大臣となり、兄貴分である彼を評してこんな言葉を残しています。

「 動けば雷電の如く 発すれば風雨の如し、動けば雷電のようで、言葉を発すればまるで風雨のようである。衆目駭然、敢て正視する者なし。多くの人はただただ驚き、あえて正視する者すらいない。これ我が東行高杉君に非ずや、これこそわれらの高杉晋作なのである。」

決断力と行動力が尋常じゃなく、高杉晋作は特に若い頃、破天荒な男だったらしい。よく言えば豪快。と言っても人を斬ったり罪を働いたという訳ではなく、毎夜毎夜、酒を飲んでは大暴れ。芸者をあげて大さわぎ。気の弱い後輩は引っ張り回されっぱなし。しかも飲み代は藩に付けてしまうのだから恐れ入る。

 

一文も持ってなかったのに、藩の後払いということで無断で軍艦を購入したことなど数え上げれば枚挙に暇なくスケール感がハンパない。

さらに、「高杉晋作のかっこよさが止まらない!」と思ったのは、「4カ国連合艦隊との講和使節として全権を任された時の話」です。

 

この時、連合艦隊側の通訳として交渉に参加していたアーネスト・サトウは、その時の高杉晋作の姿を回顧して、「負けたくせに傲然と怒っていて、まるで魔王のようだった」と言ったとされています。

 

★実に男の浪漫です★

男子たるものかくありき的な気分に浸ります。肝っ玉の太さを幕末の人には感じずにいられません。

 

高杉晋作然り 西郷隆盛然り 坂本竜馬然り単に頭脳明敏だとか、腕っぷしが強かったとかではなく、「歴史上のポイントを知ることができる能力」「そのポイントで中心的な役割を果たせる能力」「組織や慣習に縛られない能力」等が備わっていた。

 

世の中にはふざけているが憎めない、いつの間にかまわりがその人の方を向いて、まとまっている。そんな人が時々いる。高杉晋作が他の幕末男子と違うのは、彼を憎んでいた人がほとんどいないという事ではないだろうか。

 

私自身も、何度も何度も、気が弱くなった時には敢えて手に取る一冊です。

高校生活は大変なのは分かりきったことです。大変な時こそ、あえて高杉晋作の人となりまた言葉を思い出し、どのような苦境に立ち入っても、「おもしろいのう」と、微笑を漏らしながら大局観をもって『勉強』ができる、覚悟を持って「受験勉強に没頭できる」そんな頼もしさも東進で身に付けることが出来たら、最高の夏休みになるのではないでしょうか。